HALの不定期雑記 電子小物の話題など

自作ソフト/過去記事のまとめ Fossil Wrist PDA 関連リンク集
Softwares for the Fossil Wrist PDA (English page)

スポンサーサイト   [English]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Wrist PDA のバッテリのもち   [English]

純粋に時計として使ったときのバッテリのもちがどのくらいか把握しておきたかったので調べてみました。結論を先に言うと,基本的に毎日充電は欠かせない。一日忘れたぐらいなら大丈夫だが二日連続で忘れるとまずい。という感じです。

始めにお断りしておきますが、以下の結果は私の持つ1個体でほんの数回計測したものに過ぎませんのでどのくらい一般化できるかは分かりません。また私の持っているのは Abacus モデルですので、Fossil モデルではひょっとしたら値段分バッテリ容量が違ったりするのかも知れませんが、よくわかりません。
GraphPic00a.png

満充電状態からバッテリ残量の経時変化を記録したのが上のグラフです。縦軸はバッテリ残量(%),横軸は時間です。3回の計測データをプロットしてあります。


計測条件は次の通り。

・30秒経ったら時計モードに移行するよう設定。
・使用した時計アプリは Wassup。
・バッテリ残量,電圧の計測値は Wassup に表示されたもの。
・時計アプリ以外は立ち上げない。計測中は基本的に何の操作もしない(数値確認のために一時的にPDAモードに移行するときを除く)。
・メモリ使用量は 80% (T1,T2) または 14% (T3-T5)
・Beam Receive = ON
・画面コントラストはデフォルトのまま



T1~T3 は1回目の計測 ~ 3回目の計測の意味です。T1 では途中で充電を始めてしまったので途中までしかデータがありません。使用メモリ量の違いがバッテリのもちに影響を与えるかも知りたかったので,T1,T2 では 80% のメモリを使用(空きが 20%),T3 では 14% のメモリを占有した状態で計測しました。

占有メモリ量によるバッテリのもちの差はなさそうに見えます。

大体48時間程度でバッテリ残量 0% になるようですが,0% になった途端に止まってしまうわけではなくて,それからも数時間は一応動作していました。

状態の変化は “通常動作 → (残量 22% 程度) バッテリアラート表示 → (残量 0%) 画面消灯,但しロッカースイッチを押せば1秒程度時計は表示されてすぐにまた消える。この状態では PDA モードには移行できない → (3-6時間後?) 完全に停止。ハードリセット” というものでした。

バッテリの減り方は 80 - 20% の間はほぼ一定の割合で変化しているようですが,20% を切ると急激に減っていきます。また最初の 6-9 時間はずっと 100% のままですが,9-12 時間あたりで急に 84% となります。

今回は時計アプリとして Wassup を使いましたが、時計アプリがどれだけ省エネを意識したつくりになっているかが重要である可能性もあるので Fossil 標準の時計アプリを使うべきだったかもしれません。しかしこの計測、やたら日数がかかるし、寝ている間にバッテリがなくなるといつの時点までは使えたのかが確認できないし、結構大変でした。なのでもう一度標準時計アプリで計測しなおすことは多分しません。


次に同時に記録したバッテリ残量の値と電圧値の関係は次のグラフの通りでした。

GraphPic00b.png

横軸に電圧,縦軸にバッテリ残量とって計測値をプロットしたグラフです。

どうやらバッテリ残量は電圧値をもとに決められていて,電圧値 > 4.1 V なら バッテリは 100%,電圧値 < 3.6 V ならバッテリ 0% と表示されているようです。

電圧値のほうがバッテリの状態をより正確に表しているようなので,電圧変化のグラフを見てみましょう。

GraphPic00c.png

一番初めのグラフのデータを取ったときに同時に記録した電圧値を縦軸に,時間を横軸にとったグラフです。(右下のところで電圧値が一定なのは,PDA モードに入れなくて数値を読み取れなかった。しかしこのときも動作はしていたので 0V ではない。そこで便宜的に計測できたときの最低の電圧値をこのときの値として用いたからです)

はじめのグラフと違って,はじめの数時間もきれいに変化していることが読み取れます。もっとも48時間付近で急激に落ちていることは変わりませんが。


ここまでの計測は時計モードでずっと動作させたときのものでした。では時計モードにしないで不使用時は OFF にする設定にしておけば電池のもちは良くなるのか?ということを調べました。

GraphPic00d.png

今までは満充電状態から計測開始していましたが,一回の計測に実質三日かかっていたのに加えて OFF にする設定ではさらに時間がかかることが予想されたので,バッテリ残量 30% の時点から計測を始めることにしました。(3つめのグラフの右下を拡大したようなものです)
水色と緑のラインは時計モードに移行する設定のときのデータ,赤紫と黄色は OFF にする設定のときのデータです。

一応6時間程度のバッテリ時間の延長は見られるようですが,思ったほど伸びませんでした。

バッテリアラートが表示されるのは 22% (3.72 V) あたりなのですが,その時点から設定を OFF にしてもあまり持続時間は延びないことが上のデータから予想できると思います。

OFF 設定への移行をバッテリが 40% あたりから始めればおそらくさらに(12時間程度?)伸びるのではないかと思いますが,今の時点ではバッテリ残量を監視して自動的に設定を 時計モード → OFF にするモード というように変化させられないので,この情報にあんまり意味はないような気もします。


バッテリアラートが表示されるのは大体 22% 3.72 V あたりのようですが、このときからおおよそ6時間以内に充電を開始しないとハードリセットしなければならなくなることがグラフから読み取れると思います。しかし、タイミングによっては6時間というのは微妙ではないでしょうか。

個人的な理想としては,バッテリ残量がユーザが設定した値(例えば 35%)を下回ったら自動的に時計モードを解除して画面を OFF にする設定に移行するような時計アプリがあればいいと思います。このような設定なら,画面が消えていることでユーザに充電が必要なことを意識させられるし,画面が消えてからハードリセットせざるを得なくなるまでに12時間以上,うまくいけば24時間程度の猶予が確保できるし,その間も短時間なら時刻を確認する用途になら使えるわけですから。

現時点でそのような時計アプリの存在は知りません。ならば自作するしかないわけで,いま時計アプリを作ってみようと勉強中です。時計アプリとして動作させるためには,Fossil が規定したいくつかの条件を満たさなければならないわけですけれど,それ自体はたぶん今までに Palmware の開発をやったことがある人なら大して難しいことではなさそうです。私の場合 Palmware の開発自体が初めてなので,やっと開発環境を整え終わって簡単なアプリ(Fossil に時計アプリとして認識されるだけで何の動作もしない空っぽのアプリ)の構築に成功した段階なので,目的とするものができるまでにはまだ当分かかりそうな感じです。



2005/3/2 計測条件に追記。
Beam Receive が ON で画面コントラストはデフォルトのままで計測してました。
Beam Receive は OFF にしておくべきだったかも。

コメント

yasuos: さっそく試してみました

この内容を読んで、自前の時計アプリ DWatch に手を加えてみました。
完全に画面を消してしまうわけではありませんが、バッテリーが Low になったら、時計表示をせずにバッテリー不足を示すアイコンを画面に表示します。これから動作検証を行います。

  • 2005/03/01(火) 07:34:17 |
  • URL |
  • yasuos #m/5.7fB6
  • [ Edit]

コメントの投稿 (Post Comment)

管理者にだけ表示を許可する (Only administrator can read this comment)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://hal9.blog3.fc2.com/tb.php/15-6310c270
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。